うるせえよ、馬鹿野郎

航海士にして後悔士。子育てとか禁煙とか映画とか。つまるところ備忘録。

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中途半端なスポ根、勘違いの冷戦構造

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しつこいようだがロッキーの話

つい先日、ロッキーの話をした。しかしまた、ロッキーの話をしよう。今回は4である。そういえばクリード(1作目)を見たことを思い出したからだ。

ロッキー4がなければクリードは存在しない。大変遺憾なことながら。誠に遺憾である。

正直な話、駄作だと思う

ロッキー4は駄作だ。好きな人もいるだろうが、決して名作ではない。当時の評価でいえばラジー賞5部門受賞、ノミネートだけなら8部門だ。もちろんノミネートさえされてないもっと酷い作品は山ほどあるだろうが、まぁ多くのファンをガッカリさせた作品なのは間違いない。それがまさか続編の鍵となる作品になるとは世の中わからないものである。

スタローンはロッキー4で80年代最低俳優賞を獲り、その続編で名誉挽回賞を獲った。そろそろ5の方もどうにかしてほしい。

良くも悪くも80年代らしい映画

80年代とはなんなのか?僕は当時生まれたばかりだったのでよく覚えていない。しかしながらこの映画は実に80年代らしい映画である。世界は冷戦真っ只中で、マイケル・ジャクソンの「スリラー」のリリースを皮切りにMTVのブームがやってくる。平和ではないけれど景気は良い。そんな雰囲気がしっかり伝わってくる。要するに作りは豪華で、ところどころミュージックビデオ風で、最後に申し訳程度に平和を訴える。そんな映画だ。かいつまんで言うと凄くつまらなそうに聞こえるし、実際そんなに面白くない。とはいえサバイバーの主題歌は素晴らしいし、ジェームス・ブラウンのパフォーマンスも圧巻である。

見所はないこともない

さて、この映画をカテゴライズするならどうだろう?僕はバカ映画だと思う。話の流れとしては王道のスポーツものではあるのだろうが、そもそもこの映画のバカっぷりはソ連に対する勘違いから来ている。

とにかく今作のライバル、ドラコのトレーニングシーンは笑えるものばかりだ。ソ連の科学力を表す時、人はなぜああも滑稽なものを思いつくのか?ウォーズマンとか。

そして、それに対するロッキーの、それこそ日本人ばりの、根性論トレーニングは失笑ものである。なぜ雪山に登るのか?あと3で覚えたアウトボクシングはすっかり忘れている。それこそ3のエンディングから続くオープニングであるにも関わらずだ。そしてあっさり死ぬアポロ。唐突に語られる世界平和への願い。

今まで積み上げたものを全て台無しにしている。

陳腐なストーリーと陳腐な思想、そして陳腐な製作理念よって作り出されたクソみたいなバカ映画。それが「ロッキー4」だ。

余談

ちなみにロッキーといえば恋人のエイドリアンの名前を叫ぶシーンが有名だが、今作でエイドリアンの名前を呼ぶのはわずか2回である。そしてエイドリアンもほぼ出てこない。にも関わらずエイドリアン役のタリア・シャイアはラジー賞の最低助演女優賞にノミネートされてしまった。そりゃ5には出てくれないわけである。まぁ同作に出ていたブリジット・ニールセンがしっかり獲っているわけだが。