うるせえよ、馬鹿野郎

航海士にして後悔士。子育てとか禁煙とか映画とか。つまるところ備忘録。

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うちの子は運動ができない

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3歳になる娘がいる。2歳までは野生動物のようだったが、取り敢えず人に近づいてきている。会話可能になってきたし、道具の使用にも興味を持ってきた。もちろん二足歩行も出来る。しかしどうやら他の子供と比べると運動能力が劣っている気がしてならない。まだ3歳だし焦る必要も無いとは思うが、それでも心配ではある。

気づいたのは娘のスイミングスクールだ。3歳なった彼女はベビースイミングを終え、晴れて幼児コースに昇格した。基本的に幼稚園児に向けたコースなので上は5歳までいる。最年少の部類に入る彼女の動きが拙いのは致し方ないが、それにしても動きが鈍い。真似すればいいだけの準備運動も随分違う動きになっている。ウサギの真似をしてジャンプする動きだけはしっかりやっている。とても可愛い。それはもう世界にこんなに可愛い生き物がいるのかと驚嘆するばかりだが、やってはいてもジャンプができない。彼女は3歳にしてまだジャンプを習得していなかった。それにしても可愛い。

 思えばまだ立つことができなかった時、彼女のハイハイはとても重厚で威厳のあるものだった。一歩ずつしっかりと踏みしめ、ノシノシと大地を這いずっていた。スピードなど求めない、王者の歩みである。その貫禄ある姿を見て僕は感心したものだ。しかしその時気付くべきだったのだ。「この子は運動が出来ない」と。

彼女はこの先、おそらく10年近くはコミュニティの中心にいることは難しいだろう。およそ幼稚園から小学生にかけて、子供のカーストはフィジカルで決まる。中学、高校以降になれば価値観は多様化し、それぞれに適したコミュニティに属することもできようが、それ以前はとにかくかけっこが速いやつが正義なのだ。少なくとも男子の世界ではそうだった。彼女はしばらく日陰者として子供の世界を生きていく。とはいえ僕は父親である。彼女がどんな人生を歩もうと僕は彼女の味方なのだ。